2014年02月23日

機械式腕時計のホントの値段

突然ですが、ロレックス / サブマリーナー(Ref.114060)の値段はいくらでしょうか?
サブマリーナーといえばロレックスの大人気モデルであり、ダイバースウォッチの代表格ですね。
並行輸入価格で答えてください。
↓↓
ロレックス・サブマリーナー(Ref.114060)


・・・はい、Jackroadさんでは並行輸入品の新品を652,000(税込み)で販売しています(2/22時点)。
※並行輸入価格は刻一刻と変わりますからご注意ください。
では、このサブマリーナーのホントの値段って652,000円でしょうか。

機械式腕時計はなぜ資産性を持つのでしょうか?
資産性といいうのは、夕食の食材の買い物といった通常の消費とは違い、残存価値があるという意味ですね。
つまり売れるのです。例外はありますが、大半の機械式腕時計は中古市場が確立しており、それなりの値段で売れます。

それは、機械式腕時計の需要の高さ寿命の長さが理由でしょう。
機械式腕時計は、原則的にはメンテナンスと修理を怠らなければ100年も200年も持ちます。
メーカーの方で部品の在庫が無くなっているリスクはありますが、パテックフィリップのように部品を新たに作ってまで修理してくれるというブランドもあるのです。

そういう考え方で見ると、機械式腕時計のホントの値段は、
「取得価格(買った値段)− リセールバリュー(売ったときの買取価格)」
となります。

一方で、機械式腕時計を個々人がどう位置づけているかも重要です。
@ 絶対手放さないで一生の宝物とする時計
A いつか売るつもりという時計

の2種類に分かれるのだと思います。

@は、ひどく気に入っていたり、何年も貯めたお金を全てつぎ込んで購入した憧れの時計であったり、ですね。
Aは、若い時にしか着けられない時計で年を取ったら売るつもりであったり、中古の腕時計の転売を生業としていて商品を自分用にしていたり、いざというときの資金代わりに高い時計をしている人だったり、時計を次々と買い換えることが趣味の人だったり、ですね。

さっきのサブマリーナーの話でいうと、
@の人にとってのホントの値段は652,000円です。売らないのでリセールバリューがゼロなのです。
Aの人はいくらでしょうか?そのためにはリセールバリューを調べる必要があります。

リセールバリューはどこかに一覧で載っているわけではありません。
売ってみないとわかりませんし、リセールバリューは店によっても違うのですから自分で推定するしかありません。
「時計のRef番号 中古」でググってみましょう。
先ほどのサブマリーナーの場合は「114060 中古」と検索です。
「未使用品」は参考になりません。「中古品」の値段を調べてください。
見つかりました。某質店さんで608,000円で中古品を販売しています(2/22時点)。

ですがちょっと待ってください。
この608,000円は中古価格であり、リセールバリューではありません。
リセールバリューは以下の算式で求められます。
「中古価格 − 店の取り分」

先ほどの式に代入すると、機械式腕時計のホントの値段は、
「取得価格(買った値段) − 中古価格 + 店の取り分」
となります。

では最後、店の取り分はいくらでしょうか?
一般的に店の取り分が小さい(店も小さくてもいいと思っている)商品は、「需要が高く供給が少ないため、すぐに売れそうな」商品のことです。当たり前ですよね。在庫コストが発生しない上にすぐに利益が出るからです。店側からぜひ売ってください、となります。逆に需要が弱い商品だと店もリスクを取るので店の取り分が多くなります。

いよいよ最後です。
需要の強さはこちらで推定するしかありませんが、一つの目安となるのは、正規価格と並行輸入価格の差です。これが小さいものほど需要が大きいと言えます。後は経験と言わざるを得ません。
ちなみに先ほどのサブマリーナーは正規価格682,500円に対し並行輸入価格652,000円と非常に需要が強い時計であることが分かりますね。店の取り分もきっと小さいでしょう。例えば8万円くらいだとしてみましょうか。
そしたらサブマリーナー(Ref.114060)のホントの値段が計算できます。

取得価格(652,000円)− 中古価格(608,000円) + 店の取り分(80,000円) = 124,000円

サブマリーナー(Ref.114060)新品のホントの値段は124,000円でした。
もし中古で買ったなら一桁万円、需要動向によっては利益が出るでしょう。
200,000円するけど誰も欲しがらずリセールバリューが全く見込めない時計よりずっとずっとお得です。
そう考えるとロレックスのサブマリーナーは高い時計ではありません。

まとめます。
機械式腕時計のホントの値段は、
「取得価格(買った値段) − リセールバリュー(売ったときの買取価格)」であり、
リセールバリューは
「その機械式腕時計の中古価格 − 店の取り分」です。
店の取り分は需要の強さから推定しましょう。


いかがでしょうか?
機械式腕時計というのは、必ずしも高すぎるということはないと思います。
いつか売る時計を買う方は時計の「ホントの値段」を見極めてください。

ただし注意点もあります。
※ もちろん紛失したり大破した場合は高いリセールバリューは見込めません。売るつもりの時計ほど大事に使うものです。
※ 中古価格データは全てのモデルで入手可能とは限りません。
※ 箱や付属物は必ず取っておいてください。買取価格に差が出ます。
※ 売るときは色々な店にも持ち込んだ方が良いです。店ごとの買取価格の差も決して無視できません。
※ 需要はブランドの格式とは関係ありません。雲上時計だと買える人があまりいないため逆に需要が弱いことがあります(供給が非常に少ないパテックフィリップは例外)。






posted by コンシューマン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 時計役立ちコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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