2014年02月15日

雲上時計のススメ

機械式腕時計に深く魅せられた後は、やはりこちらの領域に入ることになるでしょう。

私は一般的な方より機械式腕時計の購入経験が豊富にあり、少しは知見を持っている自信があります。
そして表紙にも書きましたが、このブログの目的は少し機械式腕時計に興味を持ち始めた方に、少ないが実体験に基づくいわば「等身大」の生の情報を発信することです。

ただ、世の中数多くの優れた本格時計ブログがあり、機械式腕時計のマニアと称される方々の足元にも及ばない私なんかが雲上時計についての記事を書いていいのかとは思いましたが、少し機械式腕時計に興味を持ち始めた方が雲上時計の魅力について少しでも知っていただけたらと思い、少しずつ知っている範囲で触れていくことにします。

雲上時計というのは、「雲の上の時計」という意味であり、価格もさることながらその作りも他とは明確に一線を画した時計ブランドのことです。持ってみると時計から出るオーラからして本当に違うため、時計が好きな方は雲上時計ブランド以外は購入されない傾向にあります。

ただし「ロレックスの勧め」にも書きましたが、雲上時計ブランドは顧客として欧州の貴族を想定しており、多くのモデルにおいて防水機能はなく、素材も金無垢(ステンレススチルではなく、ホワイトゴールド、イエローゴールド、プラチナのような貴金属)です。サラリーマンが普通に使っていればたちまち傷だらけになり、壊れる可能性が高いです。ですから心構えとして雲上時計は日用品とは言えない機械式腕時計の中でも特に「芸術品」と割り切るべきであることにご注意ください。そして、ここの領域に行って初めて時計は「趣味」となります。
※ ただし雲上時計ブランドも相当程度の防水機能を持ち、ステンレススチル製で日常生活に充分耐えうるモデルを出しています。そのようなモデルは限られますが、今後特集しようと思います。

何をもって雲上時計とするかは人によりますが、私は世界5大ブランドに「ジャガー・ルクルト」を加えた6つを代表的な雲上時計ブランドとしたいと思います。
※ 他にもブランパ(Blancpain)やFPジュルヌ(FP Journe)など雲上時計と呼ぶに相応しい時計ブランドはいくつもありますが、それらは追々機会があれば紹介します。

・パテックフィリップ(Patek Philippe)(スイス)
⇒ 世界5大ブランドの1つ、機械式腕時計界のトップブランドであり、いわばです。リューズを巻かなくてもうるう年まで調整してくれる「永久カレンダー」や天文時計など超複雑機構に強みを持ちます。特徴として同社製の時計であれば全てのモデルの修理を永久に承るというポリシーがあります。古すぎるモデルで部品がなければ新たに作ってまで修理すると言っています。レアなので、並行輸入店で欲しいモデルを入手することは一般的に難しいです。雲上時計ブランドでは珍しい日常生活使いできるモデル「ノーチラス」および「アクアノート」をラインナップに置いており、憧れの的になっています。
パテックフィリップの時計とは・・?


・ランゲ&ゾーネ(Lange & Sohne)(ドイツ)
⇒ 世界5大ブランドの1つ、ドイツが誇る雲上時計メーカーです。一度組み立てたものを分解し、再度組み立ててから出荷するという徹底的なこだわりが特徴です。一部ではパテックフィリップに遜色ないトップブランドと言われており、パテックフィリップと同社が機械式腕時計の2トップと言えるのではないかと思います。価格が少し高めの印象がありますが、その価値はあると思います。
ランゲ&ゾーネの時計とは・・?


・ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin)(スイス)
⇒ 世界5大ブランドの1つ、スイス・ジュネーヴの名門時計メーカーです。超老舗で250年の歴史があります。日本における知名度はいまひとつ落ちますが、欧米の王侯貴族から長らく支持されています。雲上時計ブランドでは珍しい日常生活使いできるモデル「オーヴァーシーズ」をラインナップに置いています。
ヴァシュロン・コンスタンタンの時計とは・・?


・オーデマ・ピゲ(Audemars Piguet)(スイス)
⇒ 世界5大ブランドの1つ、世界最高峰のマニュファクチュールの1つです。秀逸なデザインで圧倒的な人気を誇るモデル「ロイヤルオーク」は、雲上時計ブランドでは珍しい日常生活使いできるモデルです。むしろ他のモデルの知名度は日本ではいまひとつで、「オーデマ・ピゲ」といえば「ロイヤルオーク」になるでしょう。
オーデマ・ピゲの時計とは・・?


・ブレゲ(Breguet)(スイス)
⇒ 世界5大ブランドの1つ、「時計の歴史を200年早めた」と評される天才時計師「ブレゲ」が興したメーカーです。その顧客にはマリー・アントワネットなどが有名でしょう。ブレゲが発明したとされる機構は代表的なもので以下のものがあります。機能だけでなくデザインまでブレゲの業績は及んでいます。
永久カレンダー(リューズを巻かなくてもうるう年まで調整してくれる機構)
トゥールビヨン(機械式時計の動力部を丸ごと回転させることにより重力による誤差を軽減)
ミニッツ・リピーター(暗闇の中で音によって時刻を知らせる機構)
ブレゲ数字(独特な数字)
ブレゲ針(穴の開いた針)
ギョーシェ(文字盤の細やかな装飾)

雲上時計ブランドでは珍しい日常生活使いできるモデル「アエロナバル」および「トランスアトランティック」がありますが、ブレゲらしい時計はブレゲ発明のデザイン仕様を全て採用した「クラシックシリーズ」のみです。極めて独特で、一見の価値があります。クラシックシリーズのデザインは伝統的なスイス時計のルーツにもなりましたが、これが元祖なのです。
ブレゲの時計とは・・?

日常使いできるTypeXX / TypeXXIシリーズとは・・?

「ブレゲらしい」クラシックシリーズとは・・?


・ジャガー・ルクルト(Jaeger-Lecourtre)(スイス)
⇒ ムーブメント技術に定評がある世界的に有名なマニュファクチュールです。価格帯は幅広く、5大メーカーに比べると手が届きやすいモデルが多いです。四角フェースの有名な「レベルソ」シリーズのほか、「マスター」シリーズが代表的です。
ジャガールクルトの時計とは・・?

表裏反転するレベルソシリーズとは・・?

JLの代表作マスターシリーズとは・・?


ちなみにパテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲの3つは世界3大時計と言われています。
雲上時計のクラスになってくると並行輸入店ではなかなか欲しいモデルが手に入らず、正規店まで足を伸ばす必要が出てきます。レア度が桁違いになってくるからです。

雲上時計ブランドについては、私も欲しいモデルはいくつもあり、まだ勉強中です。
知識を持っていてもやはり実際保有してみないと自信を持って「知っている」とは言えないと思います。

これから雲上時計についても「等身大」に情報発信していきますので、機械式腕時計に興味を持ち始めた方々にとって、雲上時計への興味のきっかけになればいいなと思います。


posted by コンシューマン at 23:47| Comment(0) | 雲上時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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