2014年02月22日

シャネル(CHANEL)の機械式腕時計:J12シリーズ

前回ファッション系時計について触れましたが、中でもシャネル(CHANEL)は他のファッションブランドと一線を画しており、個人的にも注目しているブランドです。

事業で成功するには「選択と集中」の戦略が有効だという考え方があります。
つまりむやみやたらに手を広げず、何か1つに集中して経営資源を投じたほうが成功するという考え方です。
時計事業におけるシャネルはまさにこれの代表例でしょう。

シャネルは、1910年に通称「ココ・シャネル」と呼ばれたシャネルによってパリにオープンされた帽子屋が起源です。
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有名な高級ブランドの中では、シャネルはエルメスに次ぐ最高級ブランドに位置づけられるでしょう。
メンズ品はほとんど手がけず、レディース品が主で、黒と白が巧みに使われていることが特徴です。
この「黒」「白」は、いわばシャネルのイメージカラーで、同社の時計の色は長らくこの2色しかありませんでした。

2000年、シャネルは同社初のスポーツモデル「J12」シリーズを発売し、これが大ヒットを収めます(時計に初参入したのは1987年です)。
他の時計ブランドとの最大の差別化は何といってもその素材「セラミック」でしょう。
当時マイナーだったセラミック素材を利用したJ12は、今もセラミック時計の代表格です。
色も「黒」と「白」と極めてシンプルでシャネルらしい。
2000年より今までJ12シリーズのみに注力している「選択と集中」を貫いており、日本でも数多くの有名人に愛用されています。

さらに2011年、シャネルは従来のセラミックにチタンを混ぜたチタンセラミック素材を採用した「J12 Chromatic」シリーズを発表しました。黒と白しかなかったラインナップに加わったこの新しい色は全体が鏡みたいに光を反射しつつとても落ち着いた重厚感のある色です。受けた光を全て反射するため、七色の光を見せるときもあります。写真では分かりにくいため、気になる人は実物を見たほうがいいです。この素材は、従来のセラミックよりさらに強度が増し、サファイアにも匹敵すると言われています。日常使いで傷つくことはまずないでしょう。

Q1. シャネルの時計って技術面ではどうなの?
プレミアムモデルでは、雲上時計ブランド「オーデマ・ピゲ」とムーブメントを共同開発するなど、汎用ムーブメントをぽんと載せする他のファッションブランドの時計とは一線を画した動きを見せています。同社のスタンダードモデルは汎用ムーブメントを使っていますが、それでも基本的にモデルに応じて異なるものを使用しており、ファッションブランドの中では技術面で強いこだわりを持っています。また、同社が強みとするのは素材を使う技術です。「J12 Chromatic」シリーズの素材であるチタンセラミックの開発も素材技術の高さを表しています。

Q2. セラミック素材のメリット、デメリットは何なの?
メリットは何といっても硬いこと。セラミックの各部品を細工、彫刻、研磨できるのはダイヤモンドのみと言われています。また金属アレルギーもない、耐食性も高い、化学薬品などに触れても変質しないと良いこと尽くめです。
シャネル時計FAQ(シャネル公式サイト)
デメリットは着けるシーンを選ぶ(フォーマルやビジネス向きではない)ということぐらいでしょうか。

Q3. リセールバリューはどうなの?
正規価格比ではそれほどでもないですが、並行輸入価格比では高いほうです。日本では特に需要が高く、経験上、モデルによってはロレックスにやや劣るくらいのリセールバリューを実現したこともあります。

Q4. 用途は?
カジュアルシーンでしょう。フォーマルは合わず、ビジネスも業種を選ぶようなデザインです。ただしJ12 Chromaticは金属のような外面で、ビジネスでも使えるかもしれません。J12はセラミック素材の傷つきにくさに加え高い防水性を持っており、日常使いには全く問題ないでしょう。とことんカジュアル向きでしょう。

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シャネルの時計リンク






posted by コンシューマン at 02:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月21日

ファッション時計の世界

時計のブランドを分けるとしたら以下のようになるだろうと前に書いたことがあります(時計の選び方(1))。

雲上系
ジュエラー系
ファッション系
実用系
その他


中でも今日はファッション系についてです。
ファッション時計の特徴としては、以下がありますね。

・ お手ごろな価格ゾーンの商品が多い
・ 機械式腕時計を手がけることはあまりなく、機械式腕時計を製造したとしても心臓となるムーブメントは他社製をぽんと載せ、メンテナンスも外注の場合が多い
・ 腕時計ファンというよりもそのブランドのファンに購入される傾向にある
・ デザインがファッションの観点から秀逸


ファッション系ブランドは元々は衣類のブランドであり、時計は門外漢でした。
機械式腕時計は元々は高い技術を持った時計師が在籍する時計専業メーカーの専売特許であり、ファッションブランドは参入することが出来ませんでした。ですがムーブメント専業メーカーが製造する汎用ムーブメントや製造原価が安いクォーツ式腕時計の登場によりぐんと参入しやすくなり、続々と参入したというわけです。参入の理由も、時計がすごくやりたかったというよりも、「身に着けるもの」を商売としている彼らにとって時計だけがぽんと空いてるのが気持ち悪かったという消極的理由が多いでしょう。それでも今やほぼ全てのファッションブランドが時計を売っています。

これらのブランドにとってはレザー製品や衣類が主な収入源であり、時計はあくまでも脇役なので、時計事業に投資するお金はないです。ですから腕時計に力を入れているファッションブランドは片手に収まるほどしかなく、そのようなブランドでもムーブメントは他社のものをそのまま載せたりすることが大半です。

これらのことから、機械式腕時計マニアの方からすると、あくまでも亜流の時計という位置づけです。しかし当ブログでは、幅広に機械式腕時計を紹介することが目的なので、当然ファッション系についても触れることにしました。ファッション系の腕時計はデザインがお家芸なのでカジュアルシーンにとてもフィットし、お洒落に着けられるのです。

代表的なブランドとしては以下の2つに分かれます。当然、機械式腕時計を手がけるブランドとそうでないブランドでは腕時計の自社での位置づけはかなり違うでしょう。

<機械式腕時計を少しでも手がけるブランドの例>
- グッチ(GUCCI)
- ルイヴィトン(Louis Vuitton)
- エルメス(HERMES)
- シャネル(CHANEL)
- ラルフローレン(Ralph Lauren)
- サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)
- ディオール(Dior)

<機械式腕時計は手がけないブランド(クォーツ式オンリー)の例>
- エンポリオアルマーニ(Emporio Armani:Giorgio Armaniのセカンドライン)
- D&G(D&G:Dolce & Gabbanaのセカンドライン)
- ポールスミス(Paul Smith)
- カルバンクライン(Calvin Klein)
- ディーゼル(Diesel)
- コーチ(COACH)
- ヴェルサーチ(Versace)
- バーバリー(Burberry)
- マークバイマークジェイコブス(Marc by Marc Jacobs)
- ヴィヴィアン・ウェストウッド(Vivien Westwood)


これらのブランドを位置づけると以下のようになります。
※いつもながらこれは時計ブランドとしての位置づけです。全てファッションブランドとしては超一流です。
時計への注力度合いと価格帯が見事に比例しています。
140221_1.JPG

ラルフローレン(Ralph Lauren)は要注目です。
ラルフローレンは2009年から腕時計をリリースした新米ですが、同じリシュモングループに属するIWCジャガールクルトといった名門マニュファクチュールからムーブメントを供給されているという強みがあります。
質が抜群に良い機械式腕時計を引っさげて鳴り物入りで業界参入したということです。
※リシュモングループとはランゲ&ゾーネやヴァシュロンコンスタンタンといった雲上時計ブランドも属する世界3位の高級ブランドグループです(1位はルイヴィトン(Louis Vuitton)が属するLVMHグループ、2位はグッチ(GUCCI)が属するケリング(KERING)グループ)。
ラルフローレンの時計とは・・?


ルイヴィトン(Louis Vuitton)シャネル(CHANEL)は他と一線を画していると言えるでしょう。
2つのブランドの共通点は、大ヒットしたモデルを有するということです。
ルイヴィトンといえばタンブールシリーズ、シャネルといえばJ12シリーズです。
「このブランドといえばこれ」というのがあることが、ブランドとして成功する秘訣かなとも思います。
ルイヴィトン:タンブールシリーズとは・・・?

シャネル:J12シリーズとは・・・?


次回はシャネルについて特集します。
>>次回へ続く
posted by コンシューマン at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ファッション時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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